「暖かくなったらあそこにまた何か植えるんでしょ?」友人は私の顔を覗き込むようにして聞きます。「ううん、待っていればいいの。また同じ場所にちゃんと美しい姿を見せてくれるから。」
地上部の葉や茎や花がすべて枯れてしまっても土の中では根がちゃんと残っていて、暖かくなるとまた芽吹き花を咲かせる、そんな草花を宿根草といいます。それらに対し一年のうちのある一時カラフルに庭を彩ってくれた後にお別れを迎える一年草は、美しい庭の風景を作るのに活躍してくれる大切な友人ですが、やっぱりちょっと寂しくなります。なのでなるべくは宿根草を植え、長くお付き合いできる庭になるようにしています。寒い冬の庭仕事も土の下のみんなのことを考えるとなんだか楽しくなってきて、それぼど辛くもないのです。
最近オーラソーマセッションを希望されるかたがたが、何度かセッションを重ねる中で「再生者のボトル」を選択されます。生きていくことが本当に辛いと感じる経験をされたり、自分で自分がどのような人間かわからなくなってしまうような厳しい道を通ってこられた皆さまの魂が、「私は再生するのだ。」と決心したのだなあ、と私は感じます。セッションの最中に(ああ、人ってすごい、素晴らしいなあ…)と感動して涙が出そうになります。枯れて一見すると死んじゃったのかな、と思ってしまうような状態になるけれど、冬の間に力を蓄えてまた春に芽を出しぐんぐんと成長していく宿根草は「再生」の象徴のようです。魂の根っこのところは決して枯れない。冬に地上部が枯れるのは、手放すべきものを全部執着なく捨てることに似ています。そして新しくありのままの姿でまた出発するのです。何度でも何度でも。
下層のピンクは魂が目覚め、自らのパワーに気付き、自らを愛し他の存在を愛していくということ。上層のイエローは恐れを手放し喜びをもって生きていくのだということ。今がどのような状況であっても再生できるのです。本当に感謝なことだと思います。
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